エイリアンズ

f:id:Fkashima:20191014195154j:plain


全感覚祭の渋谷が完全に異世界だった。終電すぎの日が変わってテッペンを超えた渋谷の街にはどうしても似つかわしくない半端な若者達がうじゃうじゃうじゃと、歩きタバコをすれ違い様に根性焼きをして行く。「一生物の傷をお前に与えてやろう」とタバコを吸う。そして俺には怖いものなど何もない。今となっては、この幸せを失うことすらも怖くない。


f:id:Fkashima:20191014195515j:plain


クアトロ、DUO、East、wwwなどどのハコでのライブも魅力的だったのだが、24時までには全てのライブハウスで入場規制がかかってしまっていたので、結局全感覚祭は諦めて夜の街を散策することにした。新宿はあっても、渋谷は初めてでワクワクした。


渋谷といってもエリアが広い。代々木方面に行けば落ち着いた店しかないし、センター街はそもそも逆に個性がない。じゃあどこに行くかと、ラブホだらけの道玄坂の方に行った。ラブホテルだらけのエリアはいい。何故なら「もうラブホ行くしかないな」と言いやすいような朝までやってる怪しい飲み屋が密集するからだ。これは日本全国どこであっても変わらない。


ラブホテル前に何故か1人で虚空を見つめながら立つおじいちゃんと目があって、ウインクしながら笑顔を向けながら、今が上なのか下なのか分からなくなるような道玄坂を歩いていたら、踊ってばかりの国の下津の声が聞こえて来た。ライブハウスからは遠い。ドアを開けっぱなしにした小さなバーからの音だった。一度通り過ぎた後で踵を返し店に入るとおよそバーには似つかわしくない程度の爆音でキリンジが流れていた。


f:id:Fkashima:20191014200810p:plain


↑流れてたのはだいたいここらへん。

ソファ席に倒され、隣のイケメンにもたれかかるようにしてお酒を飲んでいたら彼女に「あんたそいつの顔好きやろ」と言われた。バレバレだったみたいでいつもわかりやすいねと言われた。そして、別の席には彼女のドストライクのいけすかないタイプのネイビーシャツ刈り上げメガネが座っていた。いけすかメガネは小林賢太郎に似ていた。めちゃくちゃ可愛かったしかっこよかったけど、俺は彼にはなれないと思うと生まれたことが少し悔しくなった。



渋谷で始発を迎えて、そのまま家に帰るのもよかったのだが、もっと一緒にいたくてそのまま彼女の家に行って朝から夜まで寝た。オール後の朝寝で気持ちよく寝れた経験はなかったが生まれて初めてきちんと眠れた。


多分俺は今日も彼女に会いに行く。

彼女は圧倒的に顔がいい。